2024/07/30 16:17


Bee Eco Wraps Japanでは【スタッフコラム】としてスタッフが思ったこと、気になっていることを時折綴ることにいたしました。

初回の今回は「プラスチックに関して」No.1 ~プラスチック袋の種類についてのお話し~。

 

Bee Eco Wrap誕生のきっかけとなったプラスチック、それも有料化になり話題になったプラスチック袋について気になったことを調べてみました。
といってもかなり膨大なテーマなので何回かに分けてできるだけ読みやすく綴っていけたらと思います。
どうぞお付き合いくださいませ・・・。

 

有料プラスチック袋と無料プラスチック袋の違いとは・・・?

この違いは環境とどう関係があるんでしょうか?

 

Bee Eco Friends(Bee Ecoユーザーの皆さまをこう呼ばせてください)に限らず、ほとんどの方はプラスチックは燃やせば二酸化炭素、放置すれば野生動物や自然界に永遠に残り、環境に悪影響を与えるということ、プラスチックの使用を減らすことが環境汚染防止の一歩となることはご承知と思います。

 

2020年7月から導入され定着しつつあるレジ袋の有料化。

でも、プラスチックの袋なのに有料や無料のものがあったりするのはなぜ?

無料なのは環境と関係あるの?

有料と無料の基準も知らないわ、私・・・と思ったことがこのトピックを選んだそもそものきっかけでした。
今回はこのテーマについて調べたことを書いてみたいと思います。

 

【日常にあるプラスチックと葛藤】

現代の生活に欠かせない買い物。

普段使う食材だったり、自分へのご褒美だったり、たまたまふらっとだったり、いろんな状況があると思います。

共通するのは買う瞬間には少なくともポジティブな気分!ということだと思います。


ですが、そんな気分が崩れ落胆してしまう瞬間があります・・・
というのは同じような商品があった場合、値段も購入目安の一つとなりますが、最近では「どちらがプラ最小限で済むか」なんて基準で買い物をする私です。

そんなことを考える人は少数派だと思い知らされているからです。

一度買い物に出ればプラスチック梱包されていないものを探す方が困難。本当に。

袋 in 袋なんて当たり前・・・

ご好意で裸野菜をポリ袋に入れてもらって困ってしまったり、特にレジ袋有料化になってからは、袋を辞退すると「でもこれは無料だから大丈夫ですよ?」と諭され、お断りすることに苦労したり、「環境のために紙袋も用意してます」と選んだプレゼント梱包も開けたらしっかりプラスチックで包まれている・・・


違うの、そうじゃないの!という矛盾に私のようにちょっとしたガッカリ感や無力感を経験した方もいるのではと思います。

【日本の文化だからこそ?】

世界的にみても、日本は包むということに重きを置いていると感じます。

もともと、日本人は贈り物をする際に風呂敷に包んで渡すという文化があります。

奈良時代、宝物を大切に保管するためにの”包み布”がルーツだそうです。

「文化と袋」の繋がりを探るとなるとまた別の、もっと専門的なリサーチが必要な気がするので今回は省きますが、この包むという文化は「購入してもらった商品を包まない」=失礼という意識となり、 梱包(プラスチック)の大量消費に少なからず繋がっているのではと常々感じます。

(バナナが個包装されているのは世界でもかなり珍しいと思います・・・)

 

ましてや濡れても良し、漏れることもないプラスチック袋の便利さを知った現代ではそれを無くして生活することが困難。

包まないなんていられない日本人であるゆえの性。

それゆえ「無料配布もOKなプラスチック袋の基準」があるのでしょう、と勝手に解釈しています。
しかし、本当にそれでいいんでしょうか。

【有料化対象外のプラスチック袋とは】

ではその「無料配布もOKな袋」とは一体どんなものなんでしょうか。

経済産業省のガイドラインは以下のようになっています(2020年7月1日~):

① プラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの
 >繰り返し使用が可能であることから、プラスチック製買物袋の過剰な使用抑制になる

 

② 海洋生分解性プラスチックの配合率が100%のもの
 >微生物によって海洋で分解されるプラスチック製買物袋は、海洋プラスチックごみ問題対策になり得る

 

③ バイオマス素材の配合率が25%以上のもの
 >植物由来がCO2総量を変えない素材であり、地球温暖化対策に寄与するため

 

更に「対象とならないものの判断基準」があり、その中の一つに「持ち運ぶために用いる袋であるか否か」という基準があります。

持ち手がないものは運ぶ用とはみなさず、有料化の対象外となると経済産業省のガイドラインに記載されています。

 

スーパーなどに設置されていて自由に取ることができる薄手のポリ袋は確かに持ち運ぶという用途ではありません。

しかしそれだけで無料?と思い成分を調べてみると、ポリ袋の主な成分であるポリエチレンは燃やしてもダイオキシンが発生しないそうです。

なぜ無料なのか、きっとこれが理由ですね・・・


ですが、もともとは石油が原料でガソリンに近いプラスチックの仲間。

加工過程でダイオキシンが出ないものになっているそうですが、その加工過程では二酸化炭素を発生させているそう。

そして問題は、一度自然に放置されれば分解されず自然界に還ることがないということ。

これは① の「50マイクロメートル以上のもの」と同じことだと言えます。

どちらにしろ石油由来のプラスチックということは変わりなく、再利用できたとて、いずれはゴミになってしまう・・・

これらも将来的には使用量の見直しが行われることを切に願うばかりです。


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途中ですが、ここまでが前編です。

後編では上記②と③の詳細について、書いていきます。

違いってそうゆうことだったの!ということが少し紐解かれますのでぜひ後編もご覧になってください:


~プラスチック袋の種類についてのお話し 後編~